■ カエデ雑感(独り言)
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モミジとカエデの違い
いろいろなウェブページで学術的な見地での記載がなされているようですので、ここでは一般的ではない記載を致します。

モミジとカエデは違います。 カエデとカエデも違います。
日本人とアメリカ人は違います。 日本人と日本人でも違うでしょう。
暑さに強い人と寒さに強い人。 海が好きな人と山が好きな人。 屋外で過ごすのが好きな人と室内過ごすのが好きな人。 それぞれ違うように。
間引きをする時、成育が良いもの残し、悪いものは抜く。 同じ親木の種でも違いがあります。
日本に自生するカエデは、約30〜40種類程度あるそうです。
違いが有るから、分類されているのです。




 標高
関西では、オガラバナ、ナンゴクミネカエデになかなか出会えません。
単純に自生地が限られているためです。
それに比べ、イロハカエデは自宅のそばにあります。
栽培を試みる場合、我が家と自生地では単純に最高気温や最低気温で比較しても異なります。
山歩きをした時に感じたのは、霧などによる放射冷却なのか? 日の入り以降の気温の低下の違いや空気中の湿度は違うようです。
風の流れや大気汚染も当然異なることでしょう。




 緯度
カエデの仲間には、北海道周辺で自生するものもあり、沖縄周辺で自生するものもある。 当然気温も違うし、気象状況も異なることでしょう。
昔は北海道には台風は来ないと言われていましたが、一方の沖縄県は台風銀座と呼ばれています。 また、沖縄には積雪はありません。
栽培を試みる場合は、それら気象条件を合わせるのが難しいため、せめて直射日光の当たりやすさなどを考慮したいものです。
我が家には、クスノハカエデの横に、クロビカエデが置かれています。 本来なら顔を合わせることない不自然な風景です。




 葉っぱの色
葉っぱの色と言えば、秋の紅葉や秋の黄葉を連想します。
また、春の新芽の色も鮮やかで美しいものです。
夏の新緑(深緑?)や園芸品種のカラフルな色合い。 斑入りを楽しむ方も居られます。

日本では、一般的に紅葉を好まれる方が多いようですが、外国人観光客にも紅葉が好まれるようです。




 秋の紅葉と黄葉
秋の紅葉と黄葉
「紅葉するには光が必要である」(「My Laboratory SEEDLING 実験観察室 紅葉のしくみ-その観察と実験」参照)というのを目にしました。
しかし、そうとばかりとも言えないようにも思えています。

我が家では、手抜きにより遮光を行わず炎天下にさらしてしまいました。
昨年まで、鮮やかに紅葉していたアメリカハナノキは黄葉しました。
カラコギカエデも深い赤色から、オレンジ色に変化しました。
イロハカエデとミツデカエデはもっと顕著な結果となりました。
8月の初旬辺りから、イロハカエデは1本丸ごと紅葉し、11月末でも葉を落とさず紅葉しています。(台風にも耐えました)
ミツデカエデも同じ頃から黄葉し、11月初旬まで葉を落としませんでした。
冬芽も確認できますので、枯れているわけではありません。
全国的にも紅葉の当たり年となりました今年ですが、我が家では全体的に黄葉よりになりました。
なかなか気難しいようです。 (2012年度)





 新芽の色
多くの落葉樹は、春先や秋に新芽を出します。
その新芽を見ていると、真っ赤なものあれば、黄緑色のものもあります。 黄色っぽいものもあります。
しばらくすると、緑色の葉になります。
なぜ、新芽の色がカラフルなのでしょう?
同じような記事を見つけました。 (日本植物生理学会 質問:バラの枝の先にある芽(葉)が赤い色なのはなぜですか。参照)
結局は、光合成を始める前に直射日光に負けてしまうのを防ぐということなのでしょう。

我が家の場合は、クスノハカエデ、カラコギカエデ、イロハカエデ、シマウリカエデ、ヤクシマオナガカエデなどが赤い新芽が出るようです。
ウリハダカエデ、カジカエデ、(何故か)アカイタヤは、緑色の新芽が出ているようです。
仮説ですが、自生地の環境に適応して新芽の色が決まったのであれば、緑色の新芽が出る樹木は他の木の陰などに配置し日向で栽培しない方が良いのかも知れません。 また、新芽が赤いものは、直射日光を浴びるような状況でも萌芽する環境下で自生していたのかも知れません。
今だによくは分かっていません。


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